2016年に観た映画ほぼ一覧
先日の音楽に続いて映画も一年一気に列挙します。1つ1つ別エントリに出来るくらいの体験をさせてくれた作品なんだけど…<ボソッ>めんどいので</ボソッ>
劇場だけでなく家で観たものでも面白かったものは挙げます。
結構ネタバレします。
「アナと雪の女王」
しばらくディズニーアニメを観ていなかったんだけど、姫は姫らしくなく、ヒーローはヒーローとして未熟、悪も悪として未熟でそこが新しく感じられ、ディズニーは攻めてるんだなと思わされた。
オラフが自分を省みずに愛を示すのは二人の姫が仲良かった頃の記憶をもとに彼が作られているからなんだな。
だからオラフが子供のような素直さで優しさを見せるたびにほろりとさせられる映画。
そんなオラフを見るたびに、おおいお嬢さん方早く仲直りしろよ~!と思いながら観てた。
どんだけオラフ好きなんだよ僕はw。
「現金に体を張れ」
キューブリック監督のハリウッドデビュー作。強盗計画とその実行を追うフィルム・ノワールで、実行の時が迫るにつれて高まる緊張感が凄い。
昔の映画ということもあってか演出はシンプル(当時としては新しかったのかも)。でもそれゆえかこんな心拍数がリアルに上がるスリラー久しぶりに見ましたわ。
「ズーランダー」
ベン・スティラー監督・主演。ボウイーが亡くなったので出演した作品で未見の物を追いかけていた。
観た人がチョイ役のボウイーのシーンをみんな褒めているのもあって気になっていたのよね。
素晴らしい登場シーンだったwwwそこばっかりリピートで観てしまったw。
「トールマン」
説教くさいラストカットさえなければスマートで素晴らしい妖怪譚スリラー。
映像もいいしトリックも鮮やかで真相が分かったときには思わず声が出た。
「ダイ・ハード」
アラン・リックマンが亡くなったので。いつ見ても面白い80年代の革命的なアクション映画。
脚本的には「伏線と回収」の見本市のような映画なんだそうだ。
気にしながら観始めても途中で引き込まれてそういう見方を忘れるので詳しくは分からないw。
「腕時計」とか「裸足」とかかな…。
なるほど西部劇のインディアンの代わりにエイリアンか!
しかしエイリアンを倒すために白人とインディアンが手を組んだり燃える要素もあるんだけど…。
どうしようもなく攻撃が通じないエイリアンなんだけどみんなで攻め込んだら互角までいけたっていうのがよくわからなくて、なんだかその乱戦シーンもグダグダに見えてしまって…。
だが主人公が持つ宇宙人銃がカッコイイの一点で許せるw。
長ぇーw。でも不良中年っぽいバットマンとアルフレッドをはじめ、キャラは良いので家で休み休み観たいぞw。
敵は世論を利用してスーパーマンを追い詰めていくんだけどあまり社会が動いてるようには見えなかった。それやったらもっと長くなりそうだし…。
アメコミのイラストでしか見た事がなかったワンダーウーマンはそれよりもアスリートのような体つき。現代のセクシーは健康美寄りである。
バットマンが何度か見る悪夢のシーンが毎回色んなタイプのホラー映画のような映像で良い。
「ガールズ&パンツァー 劇場版」
ほぼ全編アクションなのが思い切ってるなあと。
どうも中身が男の子かおっさんみたいな女の子が気になってキャラ萌え的には乗り切れなかったが、戦車バトルのシチュエーションは多岐に渡っていて燃えます。
あれだけ暴れてスポーツです(というか華道・茶道に並ぶ女子のたしなみ)って強引な設定は発明ですねw。
強引だけど、もう絵でそれをねじ伏せている。ずるいw。素晴らしい!
「ズートピア」
差別、または偏見の話か。割と強烈に突きつけてくるのでファンシーな気持ちで観ているとかなり衝撃的だと思う。
とはいえ彼らはもう獣ではなく人間なので、知性でそれに打ち勝とうとする様は静かだが思わず拳を握り締めてしまうグッとくるカタルシスがある。
刑事物だし社会人一年生の青春モノとしても良い。
物語もいいしCGIにカートゥーンめいた演出もばっちり馴染んでいて、最先端のアニメを観た感。
キャプテン・アメリカの映画はいつも直前の「アヴェンジャーズ」の後片付けだw。
今回もキャップのまったくぶれない正義感や精神性を今やりすぎるとこんなんなっちゃうけどどうなの?!と問われる話で苦い。
まったく退かないキャップの姿は多くが心に描くヒーローの究極の姿勢を表しており、燃えます。
チームとして集っているけど各々の思いは強く、それゆえに…いやでもそんなエグい喧嘩すんなよおまえら。
「デッドプール」
冗談を言い続ける中アクションをするようなデッドプールは無敵の強さだし不死身ときていて、正統派のアメリカンタフガイキャラといえるんじゃないだろうか。
アメコミのチーム物が流行る中で正調の単独ヒーロー物だ。
無責任ヒーローというコピーもあったけど自分の守るべきものは守るのでそうは思えない。
まあ力を世のため人のために役立てよ、という点では無責任といえるか。
ヒーローは「大いなる力には大いなる責任が伴う」ってスパイダーマンでの名言を全うしているかを基準にしている感じもあるし。
ギャグは日本のもので例えるなら銀魂のような脱線ネタが多くてカクーンと気が抜けるような感じ。ゲーム版であったギャグだけど、夜ミッション中に通りすがった台所で急にパンケーキをどっさり作り上げちゃうとか。人んちで夜中に何やってんだ!ていうか女子力高えなあんた!みたいなw。好きだw。
「シン・ゴジラ」
2015年の「マッドマックス怒りのデス・ロード」からこちら感じるのは、最初から最後までその場に居るような体感型アクション映画を観る機会がちょくちょくあったということ。
遊園地のライド物のように一瞬身の危険を感じるほどの迫力の映像をその渦中に居るように見せて中毒性が高くてリピートしたくなる映画。サバイバルがテーマの話も多いか。
このゴジラもそんな感じの映画でした。
強烈なほど現実を感じさせる災害映像だけどその中心にあるのは自然現象ではなく巨大生物という非現実。
そのギャップとマッチングは監督が愛するウルトラシリーズにも通じるところか。
「オーメン」
悪魔の子としてこの世に生を受けた少年の周りで、彼の素性を調べたり邪魔するものは事故死していく恐怖映画。リメイクじゃないほう。
見方によっては母(子の異常をいち早く察知した)のヒステリーにも見えるし、謎に迫る感じはミステリータッチ。
絵もかっこよく、とても良く出来たスリラー映画であった。
キャラクターが妙齢の女性に代わって現代のガジェットが増えても、80年代の旧作から基本スタイルは変わらずで良い。
だがこれほどだったっけ?なんだかコッテリとしてイラッとさせられるくらい強烈なキャラによるコメディが気になる。
いや思い起こせば旧作もキャラにやきもきさせられたなw。
「SPY/スパイ」
ゴーストバスターズのポール・フェイグ監督がゴースト~と同じくメリッサ・マッカーシー主演で撮っていたコメディアクション。
やっぱりキャラはキッツい(褒め言葉)やつが多くてこの監督の持ち味なんだなと分かる。
うおおい!って笑いながらつっこみ入れつつずっと楽しめる色んなタイプのコントを集めたような映画。
ステイサム演じるフォードのタフガイっ振りアピールの体験談の台詞、現場で監督が思いついた言葉をその場で追加指示出してたりしたらしい。
ステイサムがなにそれひどい!と笑って、台詞を言い出すもまたブッ!と笑っちゃうNGシーンが可笑しい。
ゴースト~のクリス・ヘムズワースといいこれのジェイソン・ステイサムといい、コメディもいけるみたいでカンの良さは流石売れっ子です。
物語は、序盤で分かるが現場でやっていける才能がある人が事務方やってたってことなんだよな…。スクーターでポテッと倒れるシーンが好き。
「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」
ノーマークだったけどこれは素晴らしい。
なんとも苦い苦ーい勝利の話なんだけど、圧倒的に不利な戦況で始まるエピソード4の前日譚なら…ね。
ep4は騎士見習いの少年の冒険物語というおとぎ噺が戦争映画のような状況を背景に語られる映画だったので、また戦争映画成分多目の話にならんかな~とは思っていたがその点まさに期待通りで良かったです。
しかも僕の好きな少人数のはぐれ者チームが敵地に潜入する話で、その立場ゆえ割とニュートラルな視点で戦争に関わる感じも良い。
反乱軍艦隊も宇宙戦艦ヤマトのデスラーみたいなカチ込み(デスラー戦法は例えが古いかw)かけたりして燃え要素たっぷりです。
ドニー・イェンが!ストームトルーパーを!杖術でぶっ飛ばしていく!素晴らしい新しいビジュアル。
あとデス・スター日食、日の出ならぬデス・スターの出、デス・スター完成の瞬間、いそいそと出かけるデス・スター、等とデス・スター萌え映画でもあります。
それにしてもあの総督や反乱軍のあの人物…。今の映画の映像技術は日進月歩か。凄いな。