2018年に観た映画ほぼ一覧
お正月に去年観た映画を振り返る伝統行事(3回目)です。
もうこれを書くことにしか使っていない感のあるブログですが、しれっとサラッとやっていきます。家で観た旧作も挙げます。
今年は体力的に映画館に行くのが厳しくて怠けてました。
でもこれ、今年は、ではなくて年々厳しくなっていくヤツだぞ。行きたい時には頑張って行っとくべし。
…と思っていたんですが、もうVODも併用するべきだろうと思いまして取り敢えずお試しでアマゾンプライムに入りました。アマゾンで買い物をよくするし。
ソフトを買う前にまずレンタルで視聴するという事をしていたので、その点プライムビデオとプライムミュージックは楽チンで楽しいです。
▪️劇場版 マジンガーZ/INFINITY (1月に鑑賞)
▪️レディ・プレイヤー1 (4月)
▪️アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー (5月)
▪️デッドプール2 (6月)
▪️アントマン&ワスプ (9月)
▪️ヴェノム (11月)
▪️カメラを止めるな! (11月)
▪️GODZILLA(エメリッヒ版)(11月)
▪️ダ・ヴィンチ・コード(12月)
▪️ハードコア (12月)
▪️シェフ 三ツ星フードトラック始めました (12月)
▪️ベイビー・ドライバー (12月)
▪️ワイルド・スピード (12月)
劇場版 マジンガーZ / INFINITY
テレビアニメ「マジンガーZ」の10年後を描く正当続編。
現代のアニメ技術であのテレビシリーズの世界を作ったら?という感じになってまして、メカは全てCGアニメなんですがキャラクターとのマッチングも違和感無く良い映像でした。
ロボットのスマートな腹部から発射される巨大ミサイル等のマンガらしい荒唐無稽なビジュアルはそのままに、ナノテクノロジーを駆使して体内で組み立てながら発射するなんて新解釈の設定も語られたりして、そういえば元のシリーズもSFだったよなあなんて思い出しました。
主人公の兜甲児は科学者になっているんですが、敵役もあのDr.ヘルという事で科学者同士の激突となります。
この、ほとんど同じ者がヒーローとヴィランに配置されているのは昨今隆盛のマーベルコミックスの映画シリーズでもよく用意される構図ですし、この辺り現代的なヒーローの戦う相手はこうなるんだなーと思うのであった。
甲児役の森久保祥太郎さんの「ロケットパーンチ!」がテレビシリーズで石丸博也さん演じる甲児にそっくりで素晴らしいです。
レディ・プレイヤー1
80年代のサイバーパンク物を思わせる使い古しのメカと、ピカピカの施設や小道具が同居するビジュアルのサイバースペースで、グーニーズのような少年チームが悪い会社の大人と戦う話。
…と言っちゃうと身も蓋もないんですけど、とにかく彼らと一緒にゲーム世界で遊んでくれ!という映画で、社会派なスパイスも効いていますが文句なしのスーパー娯楽作でした。
レースゲームの序盤、大ジャンプのところで他の車がコースアウトして爆発していく派手なシーンは、僕がプレステ2でハマった「JAKⅡ」(ノーティードッグのアクション「ジャック×ダクスター」の続編。色々詰め込まれた傑作だったけど日本ではモンハンと時期がかぶって若干コケた。)で体感したレースシーンを思い出させられたりして、あの感覚をここまで再現できるとは!とスイッチが入りましたw。(ゲームならF-ZEROっぽい、の例えで片付けられるとは思うけど、その時に思い出したのはジャックⅡだった。この辺は人によって思い出すゲームが変わってくると思う)
あとシャイニングねw。おおっと声が出たw。
あとは事前に話題になっていたガンダム登場のシーンなんですが、オタクの心情に迫るすごく良いシチュエーションだし大好きなシーンなんですが、ガンダムに変身するダイトウというキャラを事前にもうちょっと掘り下げて欲しかった…。主人公の仲間たち全員をもうちょっと語って欲しかったような?でもチームが主役って感じではなかったのであれくらいが妥当なのかしら?
アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー
男サノス悪役一代記。
言っていることはわからんでもないが狂った正義を振りかざす宇宙の暴君サノス。彼の野望に隠されたの裏の顔に迫る!みたいな話で、いよいよ最終決戦かーと映画館にノコノコやって来た我々はここに来てそういう話なの?!とちと驚きました。
現場の最前線に出張ってくる時点で好きなタイプのボスキャラで、気がつけば共感はできないけど好きなキャラクターになっていました💦。見終わった頃には、にっくきサノス許すまじ!しかし気になる憎いアンチクショウ!状態にされていた恐るべき映画w。面白かったです。
あんまり気になりすぎてサノスとデッドプールが共闘するマンガを買いました。これがまあマンガならではの表現がクライマックスで炸裂する面白い作品でした。
- 作者: ティム・シーリー,エルモ・ボンドック,中沢俊介
- 出版社/メーカー: 小学館集英社プロダクション
- 発売日: 2016/11/16
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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デッドプール2
1作目は愛を得る物語でしたが2作目は家族を得る物語…っていやホントホントw。
「黙れサノス!」「片目のウィリー」といったケーブル(役のジョシュ・ブローリン)いじりや、「ダブステップはクソだ(途端にサントラがダブステップになる)」といったケーブルと絡んでいる時のギャグが好きなんですが、個人的には能力を持たない普通の人間であるピーターをデップーが妙に気に入っているのが色々な意味でじわじわ来ます。
ミュータントばかりのデップー主宰の部隊になんか楽しそうだから、と応募して採用されてしまったピーター。もう戻れなそう、マズいところへ来てしまったとは感じていると思うんですが、仲間がピンチになればしっかりしろー!と助けにいくとか、よく分からないなりに前向きに処していきます。
けっきょく仲間共々自爆状態だし、部隊はそのままミッションと関係ないところで一気に壊滅するし、ギャグ要員なんですがw。
デップーは全身を癌に犯されているのでミュータントパワーが無くなれば死ぬしかないけど前向きに楽しくやっている。そういう感じでちょっと共感するところがあったんじゃないかなと。
アントマン&ワスプ
特殊なスーツを着て物理法則を曲げて戦うヒーローのシリーズ。毎回登場する敵も同様に特殊スーツを着て物理的障害をチートでかわして襲ってくるタイプ。
どじで憎めない仲間たちがいるのですが、今回は恐ろしい敵の他にどじで憎めないギャングたちという枠もあり、相変わらずコメディありの楽しいアクション映画になっていました。
今回はローレンス・フィッシュバーン扮する研究者フォスターが良い感じでしたね。あの無邪気な男の子みたいに大きさ比べをするところとかw。
ヴェノム
個人的には地雷の香りがして観に行くのを渋っていたんですが、年末の忙しさが始まった感じでクサクサしていたので何でもいいからちょっとバイオレンスでマンガチックな映画でスカッとしたいと思い観に行きました。
「うしおととら」か、はたまた「寄生獣」か、というバディ物として見たら楽しかろうと思っていたので、個人的にはもうちょっとこう、ぐだぐだと喋り合うシーンとか観たかったなあ。
どうもエディに寄生すると普通に寄生したときよりも能力が上がるので得だから、というのはわかるんだけど。エディに寄生していることでその正義感に影響されたんだろう、というのも想像できるんですけど。
カメラを止めるな!
(大仕掛けがあるので)何も言えないけどお前は観に行った方がいい、と友人に言われ続けて気になっていたので上映終了前に滑り込みで観てきました。
低予算映画いいなあ…なんだこれアドリブなのかな?…そういえばカメラが…?なんて観ていたのですが…。
監督良いですよねw。この日記の最後におことわりを入れた上でネタバレ感想を添えておきます。
GODZILLA
ローランド・エメリッヒ監督版。マグロ食ってるヤツはダメだと「ゴジラ ファイナルウォーズ」でネタにされたやつ。
海外の怪獣映画の一つとして観ると良いシーンが満載の良作だと思います。
フランスが重要なポジションにあること、ゴジラがやがて増殖して人類は滅ぼされる可能性が高い事など、シン・ゴジラでも使われる共通のネタが興味深いです。
しかしシン・ゴジラの統率のとれた、ある意味行儀が良い現場の人々を見た後だと、こちらは現場の最前線で欲にかられてヘタを打つ人にイライラさせられますねw。
ダ・ヴィンチ・コード
キリスト教の裏に隠された秘密に迫る歴史ミステリー風サスペンスなんですが、恐らくキリスト教圏の国の人が観てもネタのリアリティーはMMRとかと同様なんだろうなあw。
テンプル騎士団なんて言葉も出てきたりして、ゲームの「アサシンクリード」シリーズをやっていると結構ニヤニヤしちゃいますね。
陰謀も絡んできて追われながらの謎解きが続く良いスリラーでした。
ハードコア
ドゥーム(DOOM)というゲームがあるんですが、画面の下部に自分が持っている重火器の銃身が見えているような画面レイアウトで、画面に現れる敵をガンガン撃って倒していくゲームです。
この「ハードコア」は全編主人公の目から見た視点になっており、まさにそのドゥームをはじめとするFPSゲームの視点となっています。
POVと違うの?と訊かれれば同じですと答えるしかないんですがw、あれは割と「手持ちカメラを持っているカメラマンがいること」がネタになっています。
こちらは目で見た景色が映画になっているので、両手フリーとなっておりますゆえ暴れまくりますw。
あと、POVはカメラマンの手が塞がっている分声で物語に参加する事が多いんですが、この映画では発声ユニットを装着される前に事が始まってしまったのでサイボーグの主人公は一言もしゃべりませんw。ますますFPSのゲームっぽいですw。
記憶と声を失ったまま自分を探しながらハードでバイオレンスな世界を突っ走ります。
この辺ちょっと「ロボコップ」みたいですね。復讐のガンマンは自分を取り戻せるのか?
ユニークな映像のネタだけで終わるのかと思いきや後半で結構骨太なストーリーが少し示されたりして良かったです。
あれ?ストーリーあんまり無いの?と進めていったら後半でスッと添えられたりするゲーム弱いんですよねw。いやこれはゲームじゃなくて映画だけどw。
シェフ 三ツ星フードトラック始めました
Twitterで料理のツイートをよくされている方のアイコンやヘッダーがこの映画の画像で、RTで回ってくる度に気になっていたんです。
プライムビデオにありましたので早速観てみました。
もう完全に飯テロですw。とにかく食べ物が美味しそう。無茶苦茶オイル類を使ってるし太りそうだけどwとにかく美味しそう。
あんまり美味しそうなので映画の画面で見える限りのプロセスを真似してキューバサンドを自作しましたw。
写真が下手なのはご容赦を。
美味しくできた!合っているかどうかわからないけどw。
ちょっとすれ違っていた息子との交流が良いですね。
主人公のカールはTwitterなどネットで炎上して一度はどん底を味わうのですが、あれよあれよという間に復活していくのであまり要らんストレスもなく、疲れている時やお腹が空いた時に観ると良いかもw。観ていてお腹が空くのですぐに何か食べれば心身共に暖かくなれると思いますw。
スーシェフ(シェフの次長みたいな感じ)を辞めて駆けつけたマーティンと元シェフ長カールと息子のパーシーによる、仲の良い家族みたいなフードトラックチームで旅する様子がクライマックス。この兄弟のような三人の旅をもっと観ていたいですね。
カールは辞めた仕事場では正直ちょっと怖い現場のボスって感じだっただけど、ある意味一番純粋で実直。石頭で一度言い出したら人の言うことを聞かないとも言えるんですがw、そこに可愛いげを感じるのでみんな助けてくれるんだろうなあ。
悪いヤツが居ない優しい世界でした。
映像はカッコいいです。ヒッチコックかデパルマかという感じの画面分割や、長回しからスパッと切ってクレジットへ突入するラストの編集等、カールのように楽しんで作ってそう。
同じ監督作の「アイアンマン」のヘルメット内や「カウボーイ&エイリアン」のエイリアン銃でも見られた半透明のCGアニメを人物の近くに置くARみたいな映像があるんですが、そういうのでTwitterに投稿している様子が表現されるのが楽しくてわかりやすいですね。
あとマイアミのお祖父ちゃんのバンドがカッコいい。バンドマンご本人が演じておられてましたのでサントラとは別にお祖父ちゃんのCDも買っちった。
ベイビー・ドライバー
ベイビーの善良さが彼自身を救うところはグッと来たりホッとしたり。
音楽とのシンクロが面白いです。あれは音楽を聞き続けなければいけないベイビーの世界を体感できるということですよね。
こういう映画は知っている曲や好きな曲が来ると更にアガります。僕はフォーカスの「悪魔の呪文(hocus pocus)」がかかったところでキター(゚∀゚)ー!となりましたw。ストーリー的にもあそこはね。
あとベイビーが出会った人の声を内緒でサンプリングして作っているオリジナルソング、もっと聞きたいですw。
ワイルド・スピード
「アイスブレイク」や「スカイミッション」といったシリーズ最新作がリリースされる度にTwitterでRTされて来て気にはなっていたんですが、ようやっと1作目を観ました。遅!
ゼロヨンに夢中になっている不良グループに潜入した捜査官ブライアンがリーダーのドミニクの信用を得てグループ(ファミリー)の一員となるが、友情が芽生えてくる。俺ゃーいったいどうすりゃいいの?!と少しだけ悩むブライアンであった…(←楽天家)。
ドミニクの妹に本気で惚れて恋人になるんですが、そこはサラッと済ませてドミニクとの友情がじっくり描かれるあたり、番長マンガかよ!wと思わずツッコミを入れたくなるバランスで面白いです。
ファミリーやゼロヨンばかりのドミニクの世界に紛れ込んでしまったブライアン、という構図にも見えます。ちょっと変な見方ですが異世界に紛れ込んでしまう話が好きな者としてはなかなか楽しめました。
誰にも制御できない自由さと陰りのあるドミニクのキャラクターは確かに魅力的で良いですね。
あの頃に観られなかったあの映画をプライムビデオで観よう!と思いきや、案外「それはネトフリへどうぞ!」みたいな映画等もぼちぼち合ったりしてぐぬぬ、ネトフリ良いなあ…となることもしばしばw。
プライムビデオ内やビデオ機器のリモコンに付いてるネトフリボタン等、あらゆるところにネトフリの加入窓口があり、期せずしてネトフリの戦略の侵攻、いやさ進行を目の当たりにするのであった。
まあもう少し様子見でVODを使う頻度を計ってから考えますw。
では、今年も面白い映画が見つかりますように。
以降、「カメラを止めるな!」のネタバレ感想
↓
長回しは舞台劇に近いことが行われるのだろうし、制作の裏側の騒動を描く映画というのもぼちぼち存在していたと思う。
そういった古くからある題材を上手くハイブリッド化した映画だなあと。
観ている感触としては、ソフトによく収録されているメイキングドキュメンタリーを観ている感じに近いと思いました。モニターしながらツッコミを入れている女性スタッフの台詞はオーディオコメンタリーを思わせます。僕はこの2つのコンテンツが大好物でして、ああ、これをメインに据えられて面白く作られたらもう喜ぶしかない。おいおい最高かよ!てな感じですw。
そういえば監督も良いキャラですけど監督の家族も良いですよね。能力が高すぎてあのようなヤバい現場でないと本当の力が発揮できないのが気の毒ですねw。
彼らがどこかで本物を追求できるような現場に、できればまた3人で同じ現場に立てることを願っていますw。